あたしよ。ミチビキやってきたわよ。

あたしよ。

愛され月うさぎの

おっぽこ一番よ。

今日はあたし曜日じゃないわよ。

なのになんで出てきたの、って

お察しの方もいらっしゃるわよね?

そうよ。この前の記事で

あたしはある任務についてるって

言ってたでしょ。それよ。

11日のあたし曜日、あたしと

先輩プレさんたちは天界と下界の中間地点にある

「あの世ターミナル」の出入り口付近

総合待合室で待機していたわ。

下界の空が暗くなり始めた頃に、檸檬が

もうそろそろだって言われたから

迎えに行ったのよ。

檸檬が寝ている所に到着したら

ちょうど、ぷれ吉が檸檬の

耳元に顔近付けて何か言ってる最中だったわよ。

檸檬はもう目を開くことが出来なかったけど

夢の中にいながら、ちゃんと聴いてくれてたわ。


2号店ブログに詳細をまとめてあるわ。

全然まとまってないけど。


心臓が止まっても、しばらく夢を見ているわ。

その間、2~4分ってとこかしらね。

あたしの時も、夢を見てたわよ。

過去の楽しかった思い出がスライドショーで流れてきたわ。

檸檬もきっと、似たような感じだったんじゃないかしら。

あの子の夢の内容を知ることはできないけどね。

延々穴掘ってる夢かしら?


あたしが生きていた頃と変わらない寝室。

相変わらずボロボロのカーテンと椅子。

剥がれた壁紙。檸檬がやったのね。

・・・・・・。

ごめんなさい、椅子と壁紙はあたしよ。

このドイヒーな寝室で、檸檬が

夢を見終わるのを待ったわ。

その時、檸檬の姿を見てびっくりしたわよ。

こんな顔になってさ、大変だったわね。

早く起きてその肉体から離れなさいなと

念じつつ、檸檬を待ったのよ。




肉体を残し、魂だけになった

檸檬が起き上がった時、

キョロキョロと辺りを見回して

何か探しているみたいだったから

「あんた何探してるの?行くわよ」

って声をかけたの。そしたら

「オカンはどこじゃ??」

って訊かれたわよ。

ぷれ吉を探していたみたいだから

「あいつなら、キッチンで家族の晩飯こさえてるわよ」

って教えてやったわ。

「そっかそっか、あたいお腹空いた。

 口の痛いのと邪魔なデキモノが無くなって

 快適になったのじゃ。だから何か食わせてほしいのじゃ」

だってさ。でも檸檬はたった今召されたばかりだから

死んでからの魂がどういう物食べるか知らないので

それについて説明するのがクッソめんどくさかったわよ。

とりあえず、食べ物だったら何だっていけるわよって教えたわ。

人間の食う物って味濃くて美味いわよ、って。

でも天国牧草も美味いわよー!!!

檸檬もオーツヘイ好きだったわよね。

茎の節目のクソ硬い部分をボリボリいくのよ。


そしたら檸檬ね、人間の食い物もイケると分かったら

もう少しここに留まって、ぷれ吉家の晩御飯

食べてから行くとか言いやがったのよ。

ぷれ吉は醤油中毒だから味付けが

しょっぱいわよって言ったのに。

あいつは実家の京風な薄味ばかりの食事で育った

その反動で、大阪のどろソースと

東京の醤油うどんにハマって以来、濃い味好きなのよ。

焦げた醤油とソース中毒よ。

まぁ、そんなに食いたけりゃ食ってけよと

檸檬が満足するまで待ってあげたんだけど

やっぱり「しょっぱい!」ってさ。

世間一般の挽肉味噌炒めは、もっと美味しいからね。

とりあえず今回の天界入所手続きが住んだら

他所さんのおうちの味噌炒め食いに行こうぜって約束したわ。



この画像はたぶん8月下旬の夜かしら。

懐かしい部屋の中で、檸檬にこれから

あんたがどこへ行って、どうなるのかを説明してた時

ちょうどこんな空模様だったわね。

無事に肉体から離脱して、ハイ逝きましょうって

簡単にはいかないのよね。

魂だけになると、自由に空中を

飛び回れるようになるけど

なりたてだと、飛び方を知らないから

先輩のあたしが教えなきゃいけないのよ。

ぷれ吉たちが食卓で檸檬の思い出に耽ってる間、

あたしは檸檬に飛ぶコツを教えるのに必死だったわ。

分かってんのか分かってないのか、ふざけてんのか

勢いはあるのにノーコンだからとにかく大変。


あたしも肉体から離脱したての時、上手く飛べなかった。

あたしのミチビキ担当だったのは、あの烏龍じいさんよ。

生きてた頃はあんなに好きだったのに、死んでから

改めてじいさんを見て、あたしなんでこんな

とっちゃん坊やの事好きだったのかしら。

若かったのね、あの頃。

烏龍じいさんは相変わらず短気で

あたしは怒られながらも、頑張ってすぐに

飛べるようになったわよ。

平均すると、練習してから

ミチビキの補助付きで飛べるようになるまで

だいたい一晩かかるらしいの。

あたしのようなうさぎさんって割と早く

飛べるようになるんですって。


ちなみにもとから飛べる鳥さんは練習不要だってよ。

で、その檸檬がさぁ、すぐ速度上げたがるくせに

方向転換がドヘタクソで。

あたし、ぷれ吉一家が就寝中に何度ブチ切れそうになったか。

実は魂たちってさ、肉体から離脱したばかりだと

こんな感じでやってるのよ。

残された家族たちは、あたしたちの

なきがらを前に涙を流してくれているというのにね。

だからね、あまり悲しみ過ぎないでね。

もう苦しみからは解き放たれて、楽になったんだからね。



でもあたし、まだまだここで

言いたいことがあるから

次回も登場するわよ。

檸檬はまだ飛行練習と

この世でまだ行ってない場所とか

行きたかった所へ遊びに行くのに大忙しよ。

それじゃーね。


ゆるゐどうぶつカヘ

ただひたすら、 食べたおやつと飼っているペットの画像を載せ、 ただひたすら、食べたおやつと 飼っているペットの書くだけのサイトです。 とにかく、ゆるくやってます。 猫(キジ白♀)&(薄茶トラ♂)と 犬(ヨークシャーテリア)と プレーリードッグを飼っている 夫と二人暮らしの主婦です。 時々、天国へ逝ったペットについても書きます。

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